秋田県鹿角市 明治初期よりりんご栽培を開始 3代目園主 兎澤 忠良さん(現在の園主)から無農薬栽培を開始されました。
園主は幼いころに走る事が好きになり、陸上競技の道へ。実業団(八千代工業)で陸上競技に専念されていましたが、先代の祖父(兎澤 喬)の他界により、 りんご栽培を引き継ぐ為26歳で引退 帰郷する事になりました。
りんごの輸入自由化により、りんご農園は採算が合わないという事もあり、園主のお父様は賛成ではなかったということですが、新しいりんごづくりという目標や実家の畑への愛着があり農業を始める決意をされました。
故郷にもどり無農薬栽培への挑戦がはじまりました。
無農薬を始めようとしたきっかけは、小さい頃からトレーニングをしていた園主が、りんご畑の農薬散布の近くを通りかかった際に気分が悪くなり、農薬は身体に良くないと感じた記憶と、実家を離れていた8年間で、都会の生活を経験し食や自然の大切さを感じたからだそうです。もう1つは優れた事をするという自己表現をしたかったそうです。無農薬栽培により、ただおいしいだけじゃない
他にない感動できる味を追求する!
ハードルの高い目標を掲げる。さすがスポーツマン!と感じました。
無農薬栽培開始当初は、病気や害虫被害などでまったく物にならず、生活の為、朝から晩まで りんご関係の会社でアルバイトを。働きながら りんご販売や加工の勉強をされていたそうです。
平成20年 酒造メーカーの社長さんに無農薬栽培の取り組みを認めてもらえ、ジュースの販売がスタートします。
園主の味への追求はジュースづくりでも。ブレンドを何度も変更して毎年味が違っていたとか。
そんな中、平成23年 東日本大震災。悲しいニュースが毎日流れる中「このままりんごづくりをしていてもいいのだろうか」と考え、静かな山奥で考えることに。自然から安心感を感じているところ熊の親子に遭遇しました。何事もなく通り過ぎていったのですが命の危機を感じたそうです。自然の 優しさ 恐ろしさ 生命 について考えさせられ
自然や生き物に敬意をもって農業をしよう
と決意を新たに取り組むことなります。
無農薬栽培の試行錯誤を重ねながら、アルバイト、りんごとジュース販売で生計をたて、挑戦から14年目でついに無農薬認証を受けることに。無農薬栽培成功の日をむかえました。
平成27年の無農薬初認証の時は、そんなに喜んでいなかったとか。
初出荷がはじまり、たくさんのお客様から感動や応援のメッセージが届きました。そしてリピーターの方も増えました。そこでやっと成功したと実感し喜ぶ事ができたそうです。
園主の味への追求は続き、どんどんと美味しく進化していってます。生産量も安定してきていますが、無農薬ゆえ
手作業が格段に多く、作業が忙しすぎる
ということで商品を紹介することにまで手がまわらないそうです。
なのでこちらで園主にかわり 他にはない感動のりんご情報をを皆様に発信していきたいと思います。